(聞きたい)姉妹でジム、急拡大の秘密は b-monster社長・塚田美樹氏
■ターゲット絞り、宣伝はSNS
暗闇の中で、人目を気にせずボクシングに没頭する――。こんなフィットネスジムを手がける「b―monster(ビーモンスター)」を20代の姉妹が起業しました。2016年の設立から3年で、国内7店舗、中国・上海に2店舗を展開しています。姉の塚田美樹社長(25)に会社経営への思いや今後の事業展開について聞きました。
――起業のきっかけは。
「両親が起業していたので、在学中から就職は考えていなかった。16年の年明けに、ニューヨーク旅行で立ち寄った暗闇ボクシングに感動して、3月の卒業と同時に会社を設立した」
――妹で副社長の真琴さん(24)の存在とは。
「精神的な支え。オープンまでは頭がパンク状態だったが、会社を離れた時間も一緒にいる妹には何でも相談できた。妹は大学を中退して支えてくれている」
――暗闇ボクシングのいいところは何でしょう。
「筋トレ、シャドーボクシング、サンドバッグを45分行う。ハードだが、人目を気にせず没頭できる。人と比べるのではなく、自分のなかでできないことをバネに成長できる」
――最近の業績は。
「昨年度の売上高は22億円。今年3月には大阪・梅田にも店をオープンする。両親はエステサロンを経営しているが、3店舗までは楽しそうだったのに、その後は苦しそうだった。そういう姿を見ているので、店舗拡大は考えていなかった。こんなに順調にいくとは思ってもいなかった」
「今は海外にも積極的に進出して、来店を機に、ポジティブな女性が増えることを目標にしている」
――急拡大した理由は何でしょう。
「当初はターゲット像を『東京・世田谷に住み、銀座で働く27歳女性』と細かく決め、インスタグラマーによる発信だけで一般への宣伝はしなかった。この手法で、おしゃれに関心の高い女性を顧客につかめた」
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