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(けいざい+ WORLD)台湾発「文化の殿堂」、日本へ 「誠品」書店、今秋参入

本のネット通販や電子書籍の普及で元気のない日本の書店業界に今秋、台湾随一の書店、誠品(せいひん)が参入する。創業者が掲げた「命に響くような一冊」を探れる場にしようと、売れ筋や流行にこびない独自の品ぞろえで勝負する。目利きは本にとどまらず、雑貨やアートにも及ぶ。台湾の現代文化を支える誠品は、日本でどんな店をつくるのか。

 台北市中心部の市政府駅近くに、米CNNが2016年に選んだ世界で最もクールな百貨店の一つがある。書店を中心とした商業施設、誠品生活松煙店だ。

 店内の目立つ区画に置かれているのは、若手のデザイナーの衣服や雑貨。まずは棚に並べて販売し、人気が出れば売り場を貸す。

 独自にデザイナーを発掘し、育てる発想は、ベストセラーに迎合しない書籍販売にも通じる。書店は毎月8~10冊、読者に提案する本を決める。

 松煙店は飲食施設やホテル、映画館も併設する。呉旻潔(ウーミンチエ)会長(40)は「文化的な雰囲気や、展開する活動から他の店との差を生み、商品の温かみやストーリーを感じられる店にしたい」と話す。

 誠品の18年の売上高は180億台湾元(約650億円)。ビジネスの中核を貫くのは、命に響くような一冊を探る「生命閲読」という創業者独特の考え方だ。

 誠品は元々、厨房(ちゅうぼう)設備を手がけ、不動産投資で財を成した先代会長の呉清友氏(17年死去)が1989年に台北市に開いた「誠品書店」が始まりだ。

 

☆出典は:

digital.asahi.com