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世界一を目指して卓球「Tリーグ」がスタート 松下チェアマンに訊くビジネスモデル

2018年10月24日、日本で卓球の新リーグが始まった。卓球王国の中国を睨みながら、目指すは「世界一の卓球リーグ」、一般社団法人Tリーグのチェアマンを務める松下浩二氏は、卓球選手としての素晴らしい実績、プロ選手としても活躍した経歴を生かし、ビジネス価値を高めるリーグ展開を狙う。

――卓球の新リーグを日本で立ち上げるに至った経緯について教えてください。

 2008年の北京オリンピックで、卓球はメダルのチャンスがあると期待されていました。女子は福原愛選手などが揃っていましたが、韓国と争って破れて結果は4位。メダル獲得ならず、でした。男子も、水谷隼選手が調子を上げて準決勝まで進みましたが、ドイツと大接戦の末に破れました。悔しい思いをした大会でした。

 その後、当時の日本卓球協会の会長である大林氏(大林組取締役会長の大林剛郎氏)が理事会の席で、今後日本の卓球が世界選手権やオリンピックで継続的にメダルを取るにはプロ的なリーグが必要なのでは、とおっしゃいました。この言葉を受け、プロジェクトチームが立ち上がりました。2010年3月のことです。プロジェクトチームには、私の他にも実業団リーグの専務理事、元世界選手権で金メダルを取った選手など7~8人、まずは本当にプロの卓球リーグが必要かどうか意見を出し合うところから始めました。

 その後、日本卓球協会の下の「プロリーグ設立検討委員会」として2年ぐらい検討を重ねました。ところが委員会のメンバーは卓球関係者ばかりでなかなか前に進まない。私はプロの経験があるので、プロリーグのイメージがありますが、経験がない人には具体化することが難しい。そこで、「プロリーグ設立検討準備室」として、様々なバックグラウンドを持つ人を入れて検討していくことにしました。

 最終的には2016年12月、日本卓球協会の理事会で新しいリーグの設立を認める、として許可がおりました。2017年3月に社団法人のTリーグを設立し、現在に至ります。

 

☆出典は:

ascii.jp