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病気のことはAlexaに質問:英国で音声による医療情報の提供が開始、その利便性と潜在的リスクを考える

英国の国民保険サーヴィス(NHS)とアマゾンが提携し、音声アシスタント「Alexa」による医療情報の読み上げサーヴィスを開始した。ユーザーが信頼性の高い医療情報を簡単に手に入れるきっかけになる一方で、患者が自分の健康状態を誤解したり、重病のサインを見落としたりするリスクも潜んでいる。

アマゾンの音声アシスタント「Alexa」には、知らないことがたくさんある。音楽の再生に関しては頼りになるし、日時や天気予報、言葉の定義、過去のデータにも詳しい。それでもお気に入りのフレーズは「すみません、よくわかりません」だ。

しかし、そんなAlexaが信頼性の高い医療情報を提供し始めようとしている。

不要な受診が年5,000万件を超える英国

このほどアマゾンは、英国の国民保険サーヴィス(NHS)と提携した。AlexaはNHSのウェブサイト上に公開されているアドヴァイスを、音声で提供するようになる。

理論的には、なかなか興味深い取り組みである。とりわけ英国では、政府が国民に対し「症状をよく見極め、パンク状態にあるGP(General Practitioner=かかりつけ医)の不要な受診を避けるように」と呼びかけているような状態だ。総合診療医での受診のうち、不要とみられるものは年間5,000万件以上にものぼるという。

 

☆出典は:

wired.jp