「酔った勢いで送ったメッセージ」を翌朝なかったことにするアプリ。次はコミュニケーションを抑制するテクノロジー
うっかり送ってしまったメッセージを「完全になかったことに」を叶える夢のようなアプリ。テクノロジーで増大した「制御不能のコミュニケーション」から、ヒトはコントロールを取り戻せるのか。
衝動的に送ってしまった誤爆メッセージを“完全に”なかったことに
昨年末、LINEが「送信取消」機能を追加したことが話題に。ただ、一度送ったメールを取り消すことはできるのだが、「メッセージを消した」という通知は履歴として残ってしまう。つまり、いったん送ったメッセージ内容は取り消せても、行為そのものは取り消すことはできない。
テクノロジーによりいつでもどこでも手軽にコミュニケーションがとれるようになった。一方で、その手軽さにかまけて「メッセージを送る」という行為に対してやや緊張感を欠いているのかもしれない。隣の人と軽く雑談するような気軽さが魅力のLINEやチャットの場合は「特に」ではないだろうか。
仕事上でもプライベートでも「送る相手を間違えちゃった」系のミスは痛い。が、衝動的に送ってしまった「余計なひと言」系もそれはそれで辛い。「あんなこと言わなければよかった。なぜ思い留まれなかったのか」と後悔しても後の祭りである。精神状態の乱れや酔った勢いで、友人や家族、昔のパートナー、最近出会った気になるあの人へ、衝動的に送ってしまったあのメールのこと…。神様、どうかなかったことにしてくれませんか。
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