1台3役スマートライト、7400万円の資金集めた起業家の熱意
中国最大の検索エンジン・百度が十数億円を投じて買収したことで話題になったpopInは、中国からの留学生・程涛さんが東京大学大学院時代に起業したIT系ベンチャー企業だ。
程さんは同社の代表であり、3人の子供を持つ父親でもある。彼は日頃から、子供の世界観を日常生活の中で広げる手段はないかと考えていた。そんな時、目についたのが子供部屋に貼ってあった「ひらがな表」や「日本地図」といった学習ポスターだった。
「このポスターのように、普段から身近な存在としてそこにあり、目にするうちに知識が得られて世界観が広がったら」
そう考えて真っ先に頭に浮かんだのが、プロジェクターだった。しかし、スクリーンや壁に映像を映し出すプロジェクターを部屋に設置するには、場所や電源供給を確保する必要がある。
長い電源コードが部屋を横切ることになれば邪魔になり、結局はあまり使われなくなるだろう。
「部屋の中で常設しても配線に困らず、電源も確保する方法はないものか…」
ふと天井を見上げると、そこにヒントがあった。それはシーリングライトだった。「引掛シーリング」と呼ばれる、リビングや寝室の天井に設置されているシーリングライト専用のコンセントから電源をとれば、プロジェクターを吊るせて、給電もできる。コードも本体も邪魔になることはない。
しかし、1つしかない差し込み口からシーリングライトとプロジェクター両方の電源をとることはできない。だったら、この2つを1つにすればいい。
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