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電流で紙に命を与える技術「Printed Paper Actuator」

紙でゴッホの名画がインタラクティヴな電動アートになる!?

カーネギーメロン大学(以下CMU)にあるヒューマン・コンピューター・インタラクション・インスティチュートの研究者たちが、紙を電流であやつる技術「Printed Paper Actuatorを生み出しました。紙が自ら丸まったり折り畳まれたりと自由自在です。

これを応用すれば、たとえば飛び出す絵本のページや誕生日カードに触れると自発的に展開したり、紙製のアート作品が動いたりするようになるのです。

導電性樹脂インクがアクチュエーターとなる部分が、この技術のキモ。紙にはプリンターで印刷してもいいですし、専用のペンでフリーハンドに描いてもOK。電流によってが生じ、それが紙の形状をトランスフォームさせることになります。

電気を通すので、調光できるランプシェードのような従来の家電との相性もバツグン。CMUのサイトにて、研究を牽引しているグアンイン・ワン氏がこうコメントしています。

ほとんどのロボットは紙で作られたとしても、外部のモーターが必要です。私たちはロボットではなく、インタラクティヴなアート、エンターテイメント、家庭用アプリケーションのために新しい機会を創出しています

一見、電気を通すと広がっていくような気がしますが、実は丸められていたり折られている状態が通電前。通電で加熱されることで、アクチュエーターが膨張して紙がひらく仕組みになっているのです。

彼らは、より熱伝導性の高い用紙を使用し、アクチュエーター用にカスタマイズされた印刷フィラメントを開発することで、さらに高度な材料工学に取り組んでいきたいと考えているとのこと。この実験は紙ですが、プラスチックや布など別の素材にも適用することも計画しているそうです。

数年後くらいには、私たちの生活にも何らかの形で普及しそうな気がしますね。楽しみにしておきたいと思います。

Source: Human-Computer Interaction Institute, vimeo via CMU

 

☆出典は:

www.gizmodo.jp