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防犯ブザー、大人も使って 愛知の企業・高校生ら開発

子どもが持つのは当たり前となった防犯ブザーだが、大人の女性の間では浸透しきれていないのが実情だ。より広い年齢層へ普及させようと、愛知県警の呼びかけに応じた企業や高校生らが「大人が持っていても恥ずかしくない」ブザーを1年かけて完成させた。商品名は「Paskel(パスケル)」。横11センチ、縦8・5セログイン前の続きンチ、厚さ2・8センチの小さなポーチ型で、パスケースとブザーを一体化させている。

 開発のきっかけは、県警が昨春行ったアンケートだった。名古屋市内で働く女性359人に聞いたところ、防犯ブザーを「持っている」と答えたのは2割以下の65人。外観やデザインに抵抗感が強いことが分かった。調査結果を受けて、県警は「大人向け防犯ブザー」の開発を民間企業などに打診。賛同者が昨夏から試作などを続けてきた。防犯ブザー製造で40年以上の実績がある「ヤサカインダストリーズ」(愛知県春日井市)の志邑(しむら)宣彦社長は「『そんなに持ってもらえていないんだ』と驚いた」。同社にとっても初となる、大人向け製品の開発に手を挙げた。

 デザインは女性がカバンにつけることが多いパスケースと一体化させた。色は8種をそろえた。独自の機能もある。通常の音に加え、5秒で鳴り終わるメロディー音も搭載。けたたましく鳴り響かせないことで、周囲に異変を知らせつつも、電車内などでボタンを押すハードルを下げる狙いがある。開発には愛知工業大学名電高校(名古屋市千種区)の生徒も参加し、製品の写真やポスターづくりを担い、製品への意見も述べてきた。今春、卒業した山田光さん(18)は「学生にも使ってもらえたら」。価格は3900円(税抜き)。詳しくは販売元のミレーヌのウェブサイト(http://mirenu.jp/別ウインドウで開きます)。(田中恭太)

 

☆出典は:

digital.asahi.com