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走りづらい、だがそれがいい? “砂場を走る感覚”を再現する「格子ソール靴」コンセプト

マングローブの根を思わせる、地面へと伸びた格子状のソール。これこそが、負荷の高いトレーニングのための新しいデザインなのだという。これはデザイナーのAarish Netarwala氏が作ったコンセプトデザインで、独特なソールは砂地での高負荷なランニング・トレーニングを再現することを目的としている。

このデザイナーは、足がめりこんで思うように走れない砂場をあえて選んでトレーニングする人々がいることに着目し、砂場ランニングの感覚を疑似的に体感できるシューズを考案した。いかに少ない負担で軽快に走れるかを追求している一般的なスニーカーの開発コンセプトとは、まったく正反対の方向を向いていると言っても過言ではないだろう。

つま先から踵までをすっぽりと覆う格子状のソールは、ランナーの足が接地するたびに「グニャリ」と沈み込むような感覚をもたらし、地面を蹴り出そうとする力を吸収する。これによってランナーの筋肉をより早く疲労させ、短時間で激しいトレーニング効果を出そうというのが狙いだ。

なるほど、キツい運動が大好物の“追い込み型アスリート”にはウケそうなコンセプトじゃないか。

アッパーのデザインを見てもわかる通り、Netarwala氏はこのシューズをアディダス製品としてデザイン。Adidas Grit』と命名してもいるが、あくまで非公式の作品であるようだ。とはいえこうした逆転の発想は、いずれどこかのシューズメーカーが採用しても不思議ではなさそうな気はする。

 

☆出典は:

www.digimonostation.jp