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ヒトとAIが協働、接客アバターの「コラボロイド」提供元が数千万円を調達

最近ではキャラクターを通じてYoutube上で動画配信を行うバーチャルYouTuber(VTuber)が注目を浴びているが、今後は店舗での窓口案内や受付業務などさまざまなシーンでアバターが活躍する時代になっていくのかもしれない。

アバターを通じて接客業務や案内業務を効率化するデジタル派遣サービス「コラボロイド」。同システムを開発するUsideUは6月12日、Draper NexusおよびDEEPCOREを引受先とした第三者割当増資を実施したことを明らかにした。金額は非公開だが、関係者によると数千万円規模とのこと。なお資金調達をしたのは2018年の4月10日だという。

コラボロイドはアバターによる音声や表情、ジェスチャーとタッチパネルやテキスト、画像などの情報を組み合わせることで対話業務を効率化するサービスだ。遠隔からアバターを操作する人間のスタッフとAIが補完しあう仕組みを採用。定型化できる業務についてはAIが担い、AIだけでは難しい業務を人が対応する。

現在ハウステンボスが運営する「変なホテル ハウステンボス」内の「変なバー」ですでに導入済み。ここでは店内に設置されたタブレット越しに、アバターが飲み物の説明や注文の受付を担当。遠隔で控えているスタッフと、アバター越しに会話を楽しむこともできる(スタッフの声はボイスチェンジャーで変更)。

初期は人間が対応する比率が高くなるが、接客データが蓄積されていけば徐々に自動化できることも増える。UsideU代表取締役社長の高岡淳二氏の話では「ある程度定型的な会話はAIに任せられるようになる」という。

コラボロイドはアバターによる声やジェスチャーに加えて、画面にメニューや案内の情報を出しながら対話をできるのが特徴。たとえばどのタイミングでどんな情報を出しながら説明するのが効果的なのか、そういったデータも集めているそうだ。

このようにコラボロイドを用いることで、これまでは現地で担当者が対応していた業務の一部は遠隔にいるスタッフとAIで担えるようになる。UsideUでは「デジタル派遣サービス」と表現するが、自動化によって業務が効率化されるだけでなく、その場にいないとできない仕事が減っていくことで「柔軟な働き方を選びやすくなったり、サービス産業の人材不足を解決していく効果もある」(高岡氏)という。

 

☆出典は:

jp.techcrunch.com