【レビュー】話題のワイヤレスイヤホン型翻訳機「WT2」を使ってみた
筆者のもとに一足先にプロトタイプを提供してもらえたため、今回はその使い勝手や翻訳精度などについてレビューしていきたい。
・ミニマリスティックで高級感のある仕上がり
まず、外観から述べておこう。イヤホンはAppleのAirPodsより多少大きくできており、丸みをおびた卵のような専用ケースに充電しながら使うこととなる。
どちらもハードウェアとしての完成度が高く、安っぽさがまったくない。充電ケースは2片にわかれるようになっており、両側面も磁石でくっつくようになっているため、イヤホンを取り出す際にケースを落とさなくてすむのは大変助かる。
・翻訳精度には改善の余地も
翻訳精度に関しては、結論からいうと、プロトタイプとはいえ決して高いとはいえなかった。たとえば日本語で「好きな食べ物は何ですか?」と聞くと「What is the food like?(その食べ物はどんな感じですか?)」と訳されてしまう。
しかし、「あなたの」を加えると「What is your favorite food?」と正しく翻訳された。会話の前後関係を読むことができないため、主語が「あなた」なのか「わたし」なのかを明確にする必要があるようだ。
また、英語から日本語に翻訳する際には、文字通りに直訳されてしまうことが多かった。たとえば、「I'm from the U.S.(アメリカ出身です)」と英語で発話すると、「私はUSから」と、不自然に直訳されてしまう。代わりに「I came from the U.S.」と発話すると「私はアメリカから来ました」と正しく翻訳される。
このような不自然な翻訳も多かったため、翻訳精度に関してはまだまだ改善の余地があるだろう。
翻訳速度は3G回線でも2、3秒ほど
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