“日本が知らない”海外のIT: フリーランスや単身世帯の「孤独問題」 ロボットは孤独を救えるか
リモートワークやフリーランスといった働き方の多様化が進み、今世界中でミレニアル世代と呼ばれる若年層を中心に一人暮らしをする人が増えている。
彼らの悩みの1つが「孤独」。そんな彼らの孤独感を解消しようとする、IoTを駆使した「脱・孤独サービス」が、韓国、北欧、そして日本と、世界中で続々と誕生している。
連載:“日本が知らない”海外のIT
日本にまだ上陸していない、IT関連サービス・製品を紹介する連載。国外を拠点に活動するライター陣が、日本にいるだけでは気付かない海外のIT事情をお届けする。
「今誰か帰ってきたよ」 友人・家族の行動を逐一通知
「Fribo」は、韓国の首都ソウルにある延世(ヨンセ)大学、第5の都市テジョンにある国立大学KAIST(Korea Advanced Institute of Science and Technology)の共同研究グループが、一人暮らしをするミレニアル世代の若者向けに開発したロボット。ネコのような耳を持つ愛らしい見た目が特徴だ。
Friboは、独自の機械学習アルゴリズムを搭載し、友人や家族間のコミュニケーションを促進するのだが、そのやり方は一風変わっている。
ユーザーの生活音――例えば、ドアを開け閉めする音や電気を点ける音、冷蔵庫を開ける音などを聞き分け、その行動内容を他のユーザーにFriboを介して音声で伝える。その通知がユーザーがチャットや電話などを始めるきっかけになるという。
例えば、グループに含まれるユーザーの1人が帰宅したとする。すると、Friboは玄関のドアや電気のスイッチ音などを感知し、他のユーザーの自宅にあるFriboを通じて、「誰かが玄関のドアを開けたよ。帰ってきたみたいだね」と音声で教えてくれる。
☆出典は: