景観にも配慮「ドコモ」マンホール型基地局開発
一見、ただのマンホール。でも、さまざまな可能性を秘めている。
今回、メディアに公開されたこのマンホール。
作ったのは、通信大手のドコモ。
街中にすでにあるマンホールのふたと、見た目は変わらないが、電波を通しやすく、25トン以上の重さに耐えうるという。
繊維強化プラスチック製のマンホールのふた。
その下にあるのは、携帯電話の基地局。
これまでの基地局は、都市部ではビルの上などに、建物がない場所では、鉄塔を建て設置されてきた。
しかし、観光客が多く訪れる歴史的建造物のエリアや、景観の保護が求められる場所では、規制や工事でアンテナを立てるのが難しいケースがあるという。
そこで考えられたのが地下方式。
ドコモ 無線アクセスネットワーク部・安藤 潤氏は、「(人への距離が近いが、人体への影響は?)国が定めている電波防護指針というのがございまして、その規定の中に入る値で、しっかり計測をしております」と語った。
新しいマンホールを使った地下基地局は、現在、北海道・札幌市で設置実験が行われていて、データを計測中。
寒冷地から高温多湿の沖縄など、さまざまな環境下で実証実験が重ねられ、2018年末には、実際の稼働を目指したいとしている。
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