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山の遭難、ドローンで救助せよ 賞金500万円のコンテストが10月開催

山の遭難をロボット(ドローンなど)で救助する──。そんなコンテストが10月10日〜12日に北海道上士幌町で開幕します。賞金は500万円で、参加受付は本日より開始します。

この「Japan Innovation Challenge 2018」は、ドローン・AI・画像認証などのテクノロジーを駆使し、実際の山を舞台に救助技術を競うというもの。

●遭難者を模したマネキンを探せ

チームに課せられる課題は「発見」「駆付」の2つです。

具体的には、遭難者を模したマネキンが山中に置かれています。このマネキンを発見し、位置情報と写真を本部に送ることで「発見」はクリアです。

2番目の課題である「駆付」では、無線機や食事・毛布などが入ったキットをマネキンに届けます。救助隊がくるまでのつなぎというイメージです。

なお今回のコンテストは、前回までと異なり夜間に実施します。マネキンは人間と同じ体温に保たれており、赤外線カメラでも浮かび上がらせることが可能。また、呼気を模して二酸化炭素を放出するほか、心臓の鼓動まで再現されており、さまざまな手段で捜索できるといいます。

賞金総額は「発見」が300万円、「駆付」が200万円の総額計500万円。達成チームが複数の場合は、それぞれのチームに分配します。コンテストの参加費は無料です。

担当者は去年の実績について「13チームが参加し、大学の研究室や企業さんなどが多かった」とコメント。また反省点としては「地形データをもとにドローンを自動運転しても、木の高さを誤解してドローンが落ちてしまった」「一斉に5台10台のドローンが飛ぶので、電波の混信の問題もあった」と振り返り、その対策の必要性を挙げました。

山間部は人力で救助するにはあまりにも広大。ドローンと画像認識による救助が進展すれば、遭難者の生存確率はぐっと上がりそうです。

 

☆出典は:

japanese.engadget.com