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AI起業家の卵を探せ、ソフトバンクG子会社が年内に2拠点増設へ

ブルームバーグ): ソフトバンクグループの人工知能(AI)に特化したベンチャーキャピタルは、より多くの起業家の卵を育成するため、年内に事業拠点を2カ所増やす方針だ。投資拡大へ第2号ファンドの組成も計画している。

  ディープコアの仁木勝雅社長兼最高経営責任者(CEO)が明らかにした。新拠点の詳細については言及を避けたが、国内スタートアップの数は欧米に比べ少なく、米国のグーグルやアップルなど「GAFAのような会社は日本ではここ十数年出てきていない」と指摘。技術者が起業しやすい環境をつくることで、「GAFAになり得る企業が日本から生まれてほしい」と語った。

  ソフトバンクGは2018年2月、ディープコアを通じてインキュベーション(起業支援)事業を開始。8月には東京大学近くの文京区本郷に若手技術者が研究、開発できる拠点を開設した。書類審査や面接で選ばれた250人が活動し、全体の約7割が現役の東大生か卒業生だという。

  仁木社長は16年まで親会社ソフトバンクGの投資部門責任者として多くのM&A(合併・買収)に関与し、ボーダフォン日本法人やスプリントの買収などを手掛けた。ディープコアでは現在、シード(準備)などごく初期段階の出資を行っている。

  昨年4月に第1号ファンドを組成し、ソフトバンクGとヤフーのほか、みずほ銀行電通日本政策投資銀行、プロサッカー選手の本田圭佑氏の個人ファンドも出資した。今年5月時点の投資先は、映像解析による防犯事業を行うVAAK(バーク、東京・千代田区)や病理画像診断ソフト開発のメドメイン(福岡市)など18社。

  仁木社長は、立ち上げから1年が経過した1号ファンドについて「順調なペース。エグジットまでかなり楽観的だ」とし、「2号、3号ファンドを作っていく予定」と述べた。2号ファンドは早ければ21年に組成し、60億円規模の第1号ファンドよりも大きくしたいと言う。

 

☆出典は:

web.smartnews.com