ありそうで無かった「四角い」あれ、コクヨが発売へ
文房具大手のコクヨが来年1月、「四角い」スティックのりを売り出す。紙に沿って塗りやすく、寝かせておいても転がらない。なのにこれまでは円筒形が主流で、四角いものはほとんど流通していなかった。
円筒形の容器が使われてきたのは、のりの乾燥を防ぐためだ。四角いとキャップと本体の間にすき間ができやすいという欠点がある。円筒形なら、ぴったりと密封されやすいという。
そこでコクヨは、キャップ部分だけを丸くすることにした。中身ののりも、容器の本体部分も四角形。これなら四角い利点を生かしながら、乾燥も防ぐことができる。希望小売価格は、Sサイズで税抜き130円。
コクヨの新商品は、同時に立ち上げる、接着用品の新ブランド「GLOO(グルー)」の目玉商品として開発した。第1弾商品ではこのほか、テープのりや瞬間接着剤のアイデア文具もそろえる。家具や内装などのデザインで国際的に知られている佐藤オオキさんのオフィス「nendo(ネンド)」にデザインを依頼した。
コクヨは1970年からドイツのヘンケル社と契約し、スティックのり「プリット」を販売してきたが、この契約が2016年に切れたのを機に、新ブランドを立ち上げることにした。テープのりは強いものの、のり市場の大半を占める液体やスティックは現在ほとんど取り扱いがなく、新ブランドでシェア獲得を目指す。
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