すべて紙製なのに動くロボット、その秘密は「熱」にあり
あらゆるパーツが紙でつくられたロボットを、米大学の研究チームが開発した。電源不要で、指先で触れるだけでオジギソウのようにゆっくりと動くのが特徴だ。安価で人に優しいこのロボット、いったいどんな仕組みで紙だけで動作するのか。その不思議な動きを動画でご覧あれ。
英語で「sleepy plant」や「shy plant」と呼ばれるオジギソウ(別名「眠り草」)は、名前にぴったりの植物だ。葉に触れると、恥ずかしがっているかのように全体が丸まりながら、それぞれの葉が内側に閉じていく。魔法のような動き方だし、脳をもたない生物にしては驚くべき反応だ。
いま、このオジギソウから学んだロボットが開発されつつある。カーネギーメロン大学の研究者たちが、3D印刷した導電性素材と紙を使って、見た目は単純そうなアクチュエーター(ロボットを動かすモーター)を開発したのだ。インクを載せた素材に電流を流すと形が変わり、ゆっくりと動く。こうした紙製のアクチュエーターは頑丈とは決して言えないが、ロボット工学のなかに自分の居場所を見つけられるはずだ。
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