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「太平洋ゴミベルト」8万8000トンのプラごみ回収プロジェクト始動。2週間の試験運用を開始 まずはサンフランシスコ沖から

広大な太平洋に浮かぶ大量のプラスチックごみは、海洋生物、特に大型の海洋哺乳類が餌と間違えて捕食し、消化器系に詰まらせて死んでしまうという痛ましい事例がよく聞かれます。また、沖合にはペットボトルや貨物運搬用のパレットと言った大小さまざまなプラスチックごみが延々と漂う太平洋ゴミベルトの存在が知られています。そこで、この海洋プラスチックごみを回収するための壮大な取り組み、"Ocean Cleanup Project"が開始されました。

Ocean Cleanup Projectは海上に浮かべた"Ocean Cleanup System 0xx"と称するシステムを開発し、最終的にはこれを60基にまで増やして太平洋ゴミベルトに漂う8万8000トンの海洋プラスチックごみの回収を目指します。

9月9日には、第1号となるOcean Cleanup System 001を牽引する船が、サンフランシスコから240海里の沖合をめざして曳航を開始しました。2週間を予定する試験では、システムが魚、プランクトンその他の海洋生物の害になることなく、目的とした動作を確実にするかどうかを継続的に監視、確認します。

外観上は長さ600mほどの細長いフロートチューブのようにも見えるOcean Cleanup Systemですが、海面下には約3mのスカートが下に向かって垂れ下がっており、この部分でやや海面下に沈むプラスチックごみも残さずキャッチします。なお、スカートの下の部分は開放されているため、生物がスカートに取り込まれる心配はありません。

 

☆出典は:

japanese.engadget.com