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従業員10人の町工場 英国の国立博物館にスマホケース出展

英国のウェールズ国立博物館で16日に始まった日本の美術工芸品展「絆-日本・ウェールズ・デザイン」に、兵庫県尼崎市の町工場が生み出したスマートフォンのケースが出展されている。デザイナーらの協力を得て製品化し、背面パネルにはコイの滝登りの図柄を精巧に表現。ものづくり技術と芸術性を両立させた「クール」さをアピールする。

 製作したのは、従業員10人の金属加工会社「モルファ」(同市)。米アップルの個性的なものづくりを模範とし、iPhone(アイフォーン)のケースを企画。友禅染のデザイナーや加工業者の協力を得て、2014年に製品化した。

 ケースの枠は、スマホ本体の曲線に合わせて高精度な曲げ加工を施し、結合部は精密な切削加工でつくった凹凸をかみ合わせることでねじを不要に。背面パネルには、京友禅のデザイナーによるコイの滝登りの図柄を、「エッチング」と呼ばれる加工法で精緻に表現した。

 博物館では銅鐸(どうたく)や図びょうぶ、浮世絵のほか、携帯音楽プレーヤー「ウォークマン」などの工業製品を含め、デザインに秀でた約160点とともに並ぶ。社長の平山哲史(さとし)さんは(35)は「今後も金属加工の限界に挑み、日本らしい製品を世界に発信したい」と話している。(長尾亮太)

 

☆出典は:

www.kobe-np.co.jp