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今日から始める「インターネット小商い」のススメ

昨年、政府が「働き方改革」のひとつとして副業・兼業の普及促進を打ち出したことで、2018年は“副業元年”と呼ばれています。そして、副業について語る時に出てきがちなのが「ネットでお金を稼ぐ」という言葉。

 しかし「ネット」という言葉が出てくると、いまだに「ワカモノの文化」という雰囲気がどこかにあるような気がします。Twitterの日本上陸が2008年。当時新しい文化だったTwitterに目を輝かせる大学生だった彼らも今や、30代になるというのに。

 

 

いま始めても追いつける。それがネットの世界の良さ

「ネットで稼ぐ」はワカモノだけのものじゃない

 

「ネットでお金を稼ぐ」という言葉を耳にする機会は多くとも、実際に周りで始めている人が多くいる環境に身を置く人はどのくらいいるのでしょうか。

 

 私は「これからは『インターネットおじさんの時代』」だと言い続けています。すでに数多くのニュースが出ているように、今年は決済や金融、シェアバイクルなどの社会インフラをITが変えていく時代になるはずです。そしてその主役となるのは経済のど真ん中にいるお父さん世代。

 

 少し前までは、「お父さんはインターネットがわからない」というのが典型的なリビングの風景でしたが、今や「お父さん」といえば、毎日のビジネスコミュニケーションでメールを使いこなし、人によってはタイムマネジメントや読書、自主学習までをすべてアプリを利用して行う時代。10数年後にはインターネットを使いこなす「デジタルシニア」が一般的になるでしょう。

 インターネットは若い人がやるもの、という時代は終わっています。そして、ネットで「商人」の顔を持っているのはワカモノだけという考えも。

 

「インターネット大おじさん時代」はすでに未来ではなく、足音が耳元で聞こえる現在の話。まだ、「インターネットはコワイモノ」と敬遠している方々におかれましては、2018年は気軽にできそうでありながら、いざとなると腰が重い「インターネットことはじめ」に、さらには「インターネット小商い」に挑戦してみることで、自分の身をネット市場にさらしてみてはいかがでしょうか。

 そこには、血流が思わず良くなるような、刺激的な旨味(うまみ)と苦味(にがみ)があふれています。

 

Over50からはじめる「デジタルクリエーター」の実例

 

「インターネット小商い」および「デジタルシニア」から見える明るい未来は、私のつたない言葉よりもきっと、実例をのぞいて見たほうがクリアに描けるはず。

 

 例えば、目立った例で言えば、少し前にはMicrosoftExcelでLINEスタンプをつくるおじさんが話題になりました(参照:BuzzFeed News記事)。田澤誠司さんは、ビジネスツールであるExcelの技術をLINEスタンプに適用して一躍有名となり、人気クリエーターとして多くの人に知られる存在になっています。

 

 また、WWDC2017(Appleが開催している技術者向けイベント)にゲストとして呼ばれた若宮正子さんは83歳(参照:BuzzFeed News記事)。彼女はシニア向けゲームアプリを作成したことが注目を浴びて、米国のサンノゼという遠い街までスペシャルゲストという大役を担って飛び立ったわけですが、プログラミングをはじめたのは80歳を過ぎてから。どんなインタビューを読んでも、「ワカモノ」と呼ばれる私でも難しいのでは? と思ってしまうプログラミングについて、彼女はキラキラと楽しそうに語っています。

 

 さらに身近な例で言うと、自分の趣味の料理をYouTubeにあげていたら書籍化の依頼が来るかもしれない。ひたすら育児グッズオススメ日記を書いていたら、BLOG内に貼っていた広告で気づかないうちに利益が膨れ上がっているかもしれない。日々の気づきをTwitterに書いているだけで、人気者になって講演の依頼がくるかもしれない。チャンスは数多く転がっていて、そのシルエットも様々なのです。

 

「餅は餅屋」文化が加速する現代で、あなたは「餅屋」になれるか

 

 先に紹介した事例はインターネット技術を駆使したクリエーターの例が多いですが、他にはオフラインにある自分の「とくい」を活用して、気軽に「商い」をはじめることも可能です。

 

☆出典は:

www.asahi.com