アマゾンもグーグルも…なぜスマートスピーカーの販売が続くのか?
人工知能の定義については、色んな観点があると思います。
機能的な観点、哲学的な観点、マーケティング的な観点……定義する人間によって観点や内容が違うので混乱している人も多いでしょう。
ここでは、人工知能の開発に携わり、開発の現場に出て実際にプログラミングをしている僕の解釈を話させていただきます。僕が思うに、2018年現時点で人工知能とは「ディープラーニング」そのものです。そして重要なのは、ディープラーニングを使って何ができるかだと考えています。
色んな有識者が「ディープラーニングはすごい」「ディープラーニングは革命だ」と言っていますよね。でも、いまいちピンと来ていない人も多いと思います。まず、ディープラーニングは何ができるかからお話ししていきましょう。
ものすごく簡単に言うと、ディープラーニングとは「分類」ができます。
種類や性質や系統など、何らかの基準に従って区分することを「分類」と言いますよね。ディープラーニングがやっているのは区分だと考えてください。
例えば目の前に猫がいたら「これは猫である」。あるいは、目の前に犬がいたら「これは猫じゃない」。その分類をしているのがディープラーニングだと理解すれば良いでしょう。ディープラーニングは「機械による目の獲得」だと言われています。なぜなら、この分類の精度が高すぎて、あたかも人間の目のように物事を認識しているように感じられるからなのです。
■次々に発売される「スマートスピーカー」
画像認識以外だと、企業が着々と推し進めている領域の1つは音声認識です。AmazonはEcho、GoogleはHome、日本だとLINEはClovaと呼ばれる、人工知能を搭載した「スマートスピーカー」の販売を2017年に始めましたよね。目指すのは「機械による耳の獲得」です。
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