スタンフォード大学ビジネススクール、AI時代にそなえデータ分析を必須科目に
この記事はAI新聞からの転載です
AIが進化すれば社会が大きく変化するのは間違いない。その社会変化を前にして教育はどう変化すべきなのだろうか。AI技術を牽引する世界的なテクノロジーの集積地の1つである米シリコンバレー。そのど真ん中に位置する名門スタンフォード大学のビジネススクールの学部長ジョナサン・レビン氏が来日したので、その辺りの話を聞いてみた。
ーービジネススクールで教えている内容って、10年前と比べて変化しているのでしょうか?
レビン氏 教える内容は常に変化し続けています。なぜなら学生のニーズが変化してきているからです。それに伴い教授陣や事務局は、新しいクラスやカリキュラムのアイデアをどんどん出してきています。
ただ変化しない点もあります。変化しないのは、ビジネススクールの目的が学生の可能性を最大限に広げるためにあるという考え方です。
一方で変化している点としては、過去10年間で学生の人格形成に影響を与えるようなカリキュラムが増えたということでしょうね。もちろんファイナンスや会計などの授業は、以前と同様にあります。でもそうした基礎的なスキルを教える授業に加えて、パーソナル・グロース、パーソナル・デベロップメントと呼ばれるような授業が増えてきました。思いやりや共感といった資質を育成する授業です。思いやりや共感といった資質は、リーダーとして組織を引っ張っていったり、チーム内でのコミュニケーションを促進するために、不可欠な資質だからです。
あと最近は、ビジネススクールにいろいろな人が講師として参加してくれるようになりました。各分野の教授陣もそうですし、ビジネス界から参加してくれる人が増えました。
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