IoT活用でマスカット収穫量が10%アップ 栽培環境の「見える化」奏功 NTT東が装置販売
NTT東日本が山梨県山梨市で行ったIoT(モノのインターネット)を活用した農業分野での実証実験で、ブドウのひとつ「シャインマスカット」の収穫量が約10%増加したことが14日、分かった。温湿度など栽培環境の「見える化」を進めることで、勘に頼る部分が多かった農業分野での効率化が可能となったためだ。同社はIoTセンサー装置や電話でのサポートなどをパッケージにして、18日から販売を開始する。
装置はビニールハウス内に設置、温湿度や地温、日射量、土壌水分などを検知。光回線「フレッツ光」と無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」を通じて、利用者は数値をスマートフォンなどで確認する。
シャインマスカットは温度調整が難しい作物とされるが、装置を導入した昨年の実験では、前シーズンから10%増となる、10アールで1650キロの収穫が得られた。ハウスを適温に保つことで、損失回避額も500万円に上ったという。
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