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パンクしても自己修復しちゃうタイヤも夢じゃない。ハーバード大がまったく新しいゴムを開発

破れにくくて、たとえ破れても自己修復できて、従来のゴムと同じ強度を持っていて、しかも透明。

そんな夢のような新素材を思い描くことならだれにだってできますが、本当に作っちゃうところがさすがアメリカの名門ハーバードです。

同大学のJohn A. Paulson School of Engineering and Applied Sciences(SEAS)所属のLi-Hang Cai博士研究員と、Jinrong Wu客員教授、それにDavid Weitz教授が開発したのはまったく新しいゴム。Advanced Materials誌に掲載された研究成果はすでにハーバード大学が特許を申請しており、今後さまざまなプロダクト開発を進めていくそうです。

夢の新素材を使ったプロダクトで一番想像しやすいのは、パンクしにくいタイヤ。もし破損してしまっても、亀裂を自己修復しながら進めるので、急停止することなく車を路肩に寄せて危険から回避できるだろうと、Cai博士は話しています。他にも、制御装置や、伸縮自在なエレクトロニクス部品、光学デバイスを覆うカバーなどにも使えるんじゃないかとDigital Trendsは推察しています。ぜったい破れないコンドームなんていうのもアリかもしれません。

自己修復性のカギは、水素結合。高校の化学の成績がとんでもなくペケだった筆者にはむずかしい内容なんですが、どうやら、くっついたり離れたりできるようなんですね。一度離れてもまたくっつく水素結合の可逆性を利用して、破れても元に戻れるゴム素材を開発できないかとCai博士研究員らのチームは考えたそうです。

 

☆出典は:https://www.gizmodo.jp/2017/09/harvard-tough-self-healing-rubber.html